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Look To The Rainbow-Jazz Standards from L.A.-

『聴く者に安心感と温かみを感じさせるが、ソロ・ヴォーカルも聴きたかった。』
20周年を迎える小野リサの記念すべき新作アルバムは、コンセプトを異とした2枚の同時リリース。南国の、というよりウエスト・コーストの風に誘われて、取りあえずは今作をチョイス、購入し早速聴いてみた。で、まず感じたのは、いかにも彼女らしく爽やかで楽しいアルバムになっていた事、そして非常にそつなく纏まっているな、と言う事だった。
とにかく誰もが知っている名曲中の名曲が数多く収められているが、なんのてらいも感じさせず、彼女なりの解釈で、易々と歌いこなしてしまうのはさすがだ。まるで、一足早い陽光輝く春の穏やかな暖かさを感じさせる。
だだ、全ての楽曲でバックコーラスが入っている為、些かポピュラー色が強くなってしまったよう思える。“Stormy Weather/Here's That Rainy Day”のように、ふたつの楽曲がとろけるように融合して心優しくなれるような素晴らしいハーモニーもあるが、"The Shadow Of Your Smile"や"Moonglow"など、実にしっとり情感に溢れた歌唱だけに、ここはじっくり彼女のヴォーカルのみを聴き込んでみたかった気もする。
少なくとも、"My Funny Valentine"の伴奏に噛まされるドリ・カイミの苦悶のうめきの如きの呟きは勘弁してほしいな。

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